たかが1本の歯が招くお口崩壊の始まり③
こんにちは、院長の飯嶋倖央です。技工室の断捨離をしているのですが
畳一畳の大きさのルームランナーが多年あり、これが邪魔をしています。
わかっているのですが、重くて動かないし、処分の場所が見つからない始末です。
昔はこれで20キロやせた思い出があるのですが、今は情熱がないので10年以上置いてあるだけです。
しかし、ついにこの聖域にメスが入り患者さんであるゴミ屋さんが引き取ってくれました。
本当にめでたしめでたしです。これで技工室が一気にきれいになり気分も爽快です。
◆1本の歯が引き起こすお口の崩壊ドミノ
とはいえ、
「28本あるうちの1本ぐらいなら
抜けても支障ないのでは?」
と思う方もいらっしゃるでしょう。
確かに歯を失った直後は、
噛みにくさや違和感を覚えるものの、
時間が経つとある程度それにも慣れて、
やがてその歯がないことも
忘れてしまいます。
しかし、この時点ですでに、
お口の崩壊ドミノが始まっています。
たとえば、奥歯が1本抜けてしまった場合、
食べものをかみ砕く力は
抜ける前の約半分に落ちるといわれています。
自分では今まで通り噛めているように思えても、
実際は抜けた歯の周囲にある「別の歯」に
その負担がかかっているに過ぎません。
これは「3本あった家の柱が2本になる」のと同じで、
ここから1本、さらに1本と
次々に柱がダメになっていく様子は
容易に想像できるでしょう。
そして、この状況は抜けた歯の周囲に留まらず、
その隣の歯、さらには
反対側の歯にまでドミノ式に広がり、
最後は「歯がボロボロで噛めない」
という状況に至ってしまいます。
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令和5年12月18日(月曜日)