医療の常識を疑う?
「CT検査でがんになると」近藤誠医師(慶應大)が文藝春秋に衝撃のレポートを書いている。
内容を読むと、CTの被ばく線量は通常のX線の200倍以上であり、世界の1/3のCT装置が日本に集中しているという。
歯科の場合、幸いにも頭部はX線を通しにくい頭骸骨が存在するために、胸部、腹部に比べてX線の吸収線量は数倍になるが、発がんのリスクはあまり増えないとされています。
近年歯科でも歯科CT撮影が激増しており、これは主にインプラントの診断に用いられます。
必要な場合は200倍の被ばく量であっても有効であると思います。
すべてのインプラントの症例に必要な訳ではありません。
CTは情報量が多いために必然的にX線被ばく量は増大します。
しかし、通常のX線や口腔内診査、模型などにより明らかに骨量や幅、高さなどが容易に推定できる場合はCTは不必要なのです。
普通はそういう症例に限ってインプラントの説明、診断、治療を行うのです。
インプラントが困難な症例というのは通常のX線撮影で容易に発見可能です。その上でインプラントを中止するのか、CTにより可能な方法を見いだすかという選択があるはずです。
CT撮影は有効だと思いますが、まずは通常のX線での診断が重要であると思います。
なるべく抜かないで歯周病を治療すればそもそもインプラント治療にはなりません。
基本的なしっかりとした治療、予防、点検を行っていればなかなか歯は抜けないものです。すでに歯を失ってしまっている場合、通常の診断で可能な場合、インプラントの治療に歯科CTは不要です。
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平成22年11月19日(金曜日)