ホームページを見ると、歯並びをするときの抜歯の是非がやたら目に留まります。

きれいな歯並びを作るために、4本の小臼歯を抜くことは矯正医の常識でした。

これに対して開業医が批判しています。

「歯を抜くということは、もう二度と生えてこないのであり、元に戻せないのです。
健康な歯を4本も抜くということがどれだけ愚かなのか。」
開業医は非抜歯で矯正をやると主張しています。

今度は矯正専門医が批判しています。

「非抜歯で矯正をすれば、出っ歯がさらに出っ歯になる」などです。

さらに「口元がもっこりしてチンパンジーになる」と書いてあるHPもあります。
どちらもごもっともです。

私はすでに1000症例の矯正をやっています。

1000症例中80%は歯を抜かないで完了しています。

患者さんは本当に抜歯の利点と欠点をきちんと知らされているのでしょうか?
最初から4本抜歯と決めている矯正医にも問題があるのです。
非抜歯矯正と言ってもすべての症例で一本も抜かずに100%治すというのも無理な話です。

やはりケースにより、検査(セファロ)をとり、抜歯か非抜歯を決めればいいのです。

一番大切なことは患者さんの気持ちです。

抜歯・非抜歯の両方を説明して患者さんに決めてもらいましょう。

私もこのめったに4本は抜きませんが、稀に1~2本は抜くことがあります。

本やホームページを見ても、4本抜歯はありますが、1から2本を抜いた症例は見たことがありません。

熊谷市の矯正専門医に相談したら4本抜歯をすすめられた患者さんが来院しました。この患者さんも1本だけ抜いて治療が完了しました。

遠くから治療した甲斐があったと、患者さんもとてもお喜びでした。

私の治療はどちらかというと、中間派です。

抜歯・非抜歯に左右されないで、患者さんの希望を取り入れてやっています。

他院で歯を抜くと言われたら、抜く前にご相談下さい。

平成21年6月19日(金曜日)