「親知らず」は痛みがないのに抜歯を勧められることが多い。

はえ方によっては、将来トラブルになる可能性が高いからだ。

まったくはえてこない人もいれば、上下左右に4本はえる人もいるそうで、「その理由は謎」らしい。

現代人はあごが小さいこともあり、親知らずがはえる十分なスペースがなく、横向き斜めにはえることが多い。親知らずが歯肉からちょっとだけ頭を出している状態(半埋伏<はんまいふく>歯)や、完全に埋まってしまっている状態(完全埋伏歯)も多い。歯として機能せず、マイナス面が大きい場合は抜歯をすすめます。

将来考えられるトラブルとは?

一番奥という場所柄、汚れがたまりやすく、しばしば周囲に炎症を起こします。手前の歯(第2大臼歯)が磨きにくくなることもあって、虫歯になりやすくなる。横向きにはえてくると、歯並びを悪くしたり、あごの痛みを引き起こしたりする可能性もある。

基本的に抜歯は日帰り手術です。

あごの骨の中を通る神経を手術の際に傷つけないよう、エックス線で確認する。そのうえで、麻酔して抜歯する。手術時間は難易度にもよるが、30分~1時間程度だ。歯根部が神経を包んでいたり、曲がっていたりするなど難しい位置にあれば、大学病院などがいいです。

術後は、口の中を清潔にし、休養をしっかりとることが大事だ。鎮痛剤や抗生剤が処方され、痛みや腫れは1週間から10日ほどで治る。ごくまれに、鎮痛剤を飲んでも痛みがとれない場合がある。抜歯で空洞になった部分にたまるはずの血餅(けっぺい)がとれて骨が露出する「ドライソケット」になる可能性もあります。

親知らずは若いうちに処置をした方がよいのです。

年齢が増すと、歯と骨が癒着して手術が難航するのです。

矯正歯科で15歳未の親知らずの芽をとってしまう「歯胚(しはい)除去」という治療法もあるが、保険診療にならない場合が多い。

平成22年9月17日(金曜日)