虫歯を考える

あるテレビ番組で小さな虫歯は放って置いても大丈夫・・・・・。

最近誤解を招くような、新しい歯科常識などと言われています。

実際のところはどうでしょうか? 
小さな虫歯が進まないのであれば、そもそも虫歯は治す必要は無いですね。
ご存知のC2やC3といった大きな虫歯はだんだん大きくなったのです。

時間をかけて神経まで進んだわけです。
予防歯科などという古くからある考え方が最近持てはやされているようです。

しかしフッ素のみですべて虫歯予防にはなりません。
予防に最も効果のあるものはフッ化物です。

先進国では水道水にフッ素添加を実施しています。
これにより、虫歯は激減しています。
しかし、小さな虫歯は放っておいても大丈夫とはいえません。

フッ素も個人差があり、効果の程度が人それぞれです。
年齢や、その人の環境によって違うのです。
当院もCo(シーオー)といわれる初期虫歯は、様子を見て削りません。

でも少し虫歯になる気配があれば本格的にフッ素予防の処置をしています。

このやり方だと予後もとてもいいです。

今は歯科医の考え方も変ってきました。必要以上に削るなどということはありません。テレビに迷わされずに歯科医と患者さんがどう思うかが大切です。

平成21年1月16日(金曜日)

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