月別アーカイブ: 2009年4月
妊娠と歯周病
なぜか飯嶋歯科医院には妊婦さんが多く来院されるので、妊婦さんの対応も上手になってきました。
妊娠中はホルモンのバランスがかかって妊婦性の歯肉炎になりやすいです。
でも、個人差があります。 平気な人も多いのです。
妊婦さんの歯周病の原因はホルモンのバランスが変わるからです。
- 悪阻(つわり)などで歯磨きをきちっとできない。
- ストレスで、頻繁に暴飲暴食してしまう。
1と2で口の中の状態が悪くなる妊婦さんが多いのです。
妊婦さんは出産まで歯科治療は禁忌なのでしょうか?
そんなことはありません!
4ヶ月過ぎれば、原則歯科治療は大丈夫です。
4ヶ月過ぎると胎児もしっかりしてきます。
でも、抗生物質・注射・X線などはできるだけ避けるようにしましょう。
妊娠中はできれば歯科治療は避けたいところなので (どうして痛い場合は例外)
そこで妊婦さんに御願いです!
面倒くさくても、ちょっと気分が優れなくても いつもどおり食後10分以上きっちり歯磨きしてください。
そうすれば大丈夫です。
歯周病もかなり改善します。
そして妊娠がわかったら毎月1回は歯医者さんで歯石取りをしてください。
歯石を取れば早産の予防になります。 とにかく妊娠中はいろいろと治療の限界もあります。歯が痛くなっては手遅れです。
歯科医院で定期検診を受けることが妊婦さんにとって大事なのです。
平成21年4月24日(金曜日)
虫歯を食べ物で予防!
私たちの普段、口にする食べ物のほとんどは虫歯菌の栄養である糖や炭水化物が含まれています。
食事の時に虫歯菌は酸を出し、口の中は酸性になっていきます。
その酸に長い間さらされていると歯は溶けてしまいます。
この状態を脱灰と呼びます。(白い斑点です)
脱灰を放置するとやがて虫歯となります。
脱灰部分にバイキンが付いたものがプラークです。
そのプラークとは歯の表面についた白いものです。
このプラーク(歯垢)が虫歯の原因です。
生きたバイキンの塊なのです。
つまり虫歯の原因は食べカスがではなくバイキンです。
ブラッシングしただけなら食べカスは取れてもプラークは取れません。
だから、磨いていても虫歯になるのです。
この段階で歯医者さんで歯石取りをすれば、大丈夫です。
プラークの特徴
- 取れにくく、たまりやすい
- 白血球の殺菌作用を低下させる
- 骨を溶かす細胞を増やす
ある小学校で、地元で採れた昆布を使った虫歯予防対策をしています。
かむことによって、抗菌作用が含まれる刺激唾液(だえき)が分泌するほか、自浄作用で口の中が清潔になり、虫歯予防になります。
この習慣で小学生から虫歯予防の意識を高める効果も期待できますね。
平成21年4月17日(金曜日)
痛くない歯科技術
歯医者さんのキーンとい音は、大抵の人は恐さを感じるものです。
昔より、小さい音になりましたが、音の進歩は今ひとつです。
歯を削るとズキンとする痛さも歯医者嫌いの1つです。
通常痛ければ麻酔をするのですが、その注射を刺す時がまた痛いのです。
でも大丈夫ですよ。
当院では痛くないように表面麻酔を刺す部分に塗ります。
このしびれている部分に注射をするので、針を刺しても痛みがありません。
注射を打つ場所も痛みのない所をねらって打ちます。
これで痛くなく麻酔が効きます。
「もう打ったのですか?」こんな感じです。
怖がりのお子さんには慎重に対応します。
原則当院では、子供に注射は打ちません。
どうしても注射する場合、麻酔液を子供の歯肉に噴射させます。
乳歯の抜歯ぐらいはこれで十分です。
当院の機械は最新鋭のため通常の虫歯程度では麻酔なしでも治療できます。
機械がいいと、不思議ですが歯を削っても痛くないのです。
歯並びの矯正治療も痛くありません。
太いワイヤーでやるから痛いのです。
細いワイヤーからスタートし、ゆっくりと動かせば痛くありません。
インプラント手術についても歯肉を切ったりしません。
これにより安全で術後の腫れや痛みはほとんどありません。
あらゆる歯科治療に対して痛みを少なくする工夫しています。
今では「飯嶋歯科医院は歯科恐怖症の人が安心して治療できる歯医者さん」と言われています。
平成21年4月10日(金曜日)
床(しょう)矯正の問題点
乳歯列期の歯並びを訴えて相談に来られる患者さんが非常に多いです。
「下の前歯が生えてきたのだけれど、乳歯の内側に生えてきた。」や「将来の歯並びが心配で、いつから矯正治療を始めなければいけないのか」という相談も多いです。
永久歯の交換期ですと少しぐらいはガタガタしているものなのです。
しかも成長期に大人の歯が生えてくるわけですから、アゴの大きさと歯の大きさの不均一は誰にもあるわけです。
そういった不安に対応する為に、乳幼児から床装置による安易な矯正が行なわれています。
「3年以上も床装置を入れていたのだけれど治らないので・・・」とやっとおかしいと飯嶋歯科医院に相談にくるのです。
ほおっておくと、床矯正はかみ合わせができずに、がたがたになることが多いのです。
それに無理に床矯正装置をつけても、治療期間が長くなるだけで、きれいになりません。
拡大装置といわれる装置はネジで顎を広げます。
何も知らない患者さんには説得力があるのかも知れません。
歯科医師も本格的な矯正(ブラケットとワイヤー)が出来ないから、型を取ればだれでも作れる矯正装置をしているのが問題なのです。
小学校低年齢は上下8本の永久歯を見短い期間で矯正を完了するのが一番です。
5歳から長々と床装置を付けても、無理に歯列を広げて、咬めなくなったりします。
これは、あきらかに適応症のミスです。
床矯正で治るのは全体の20パーセントと矯正専門医の浅野正一先生も警告しています。
床矯正やマウスピース矯正が流行っています。
マウスピース矯正とか床矯正ではなかなか上手く綺麗に治りません。
ブラケットとワイヤーを使う矯正こそが王道なのです。
平成21年4月3日(金曜日