月別アーカイブ: 2009年3月
非抜歯矯正の落とし穴
次の文章をお読み下さい。
「歯医者で歯並びを綺麗にするためにはどうしても歯を抜かないといけない」と言われたら、要注意です。歯を抜く矯正はやってはいけません。どうして健康な歯を抜かなくてはならないのでしょうか?非抜歯矯正こそ最新の治療法です・・・・・・・・。
いかにも、もっともと思いますね。そして患者さんはこの言葉を信じるのです。
だれだって、抜くより抜かない方がいいに決まっています。
でも騙されないで下さい。
上下出っ歯の人の歯を抜かないで矯正すると口元がモッコリして、もっと出っ歯になります。さらに上下出っ歯になり口が閉じられません。
この場合は歯を抜かないとどうしてもきれいになりません。必ず患者からクレームが来ます。
この患者さんはこの文章の歯医者のところで矯正歯科をしましたが、結局4本抜かれました。患者が怒って「先生は抜かないと言ったではないか」と言うとその歯医者は「確かに私は抜かないと言ったけど絶対に抜かないとは言っていないよ」と言いました。
これでは、まったくの詐欺師ですね。
私も非抜歯でできるだけやっています。
しかし中にはどうしても抜かなければ難しいケースもあります。そんな場合でも最小限の抜歯ですむように努力はしています。どうしても並ばない場合一本程度の抜歯も止むを得ない事もあります。
きちんと説明を受けて、納得してから治療を受けましょう。
きちんとした矯正歯科、歯並び相談は飯嶋歯科医院にご相談ください。
先日ホームページを見て、栃木県から矯正相談に来られました。
遠方からお越しなら、十分丁寧に説明をしたいと思いますので予約をお願いします。もちろん相談は無料です。
平成21年3月27日(金曜日)
予防歯科
院長からひと言
歯が原因で死亡することは無いと思っていませんか?最近若い30代の人々がお口の中のバイ菌(歯垢・歯石)が原因でなくなる人が増加しています。がんなどの手術の前の口腔ケアは常識で、口腔ケアができない人は術後肺炎で死亡する事故も増加しています。健康長寿で長生きするためにも口腔ケアを始めてください!
お口の中のバイ菌が全身に影響を及ぼす死亡原因
1.お口の中のバイ菌が気管に入り肺炎で死亡
2.お口の中のバイ菌(歯石)が他臓器(脳・心臓)へ感染して心筋梗塞・脳梗塞にて死亡
3.糖尿病を悪化させ死亡
当院で予防の治療することのメリット
1.正しい歯ブラシの仕方や時間をおしえてもらえます。
2.正しい歯肉磨きの仕方をおしえてもらえます。
3.正しい歯間ブラシの使い方をおしえてもらえます。
4.正しいリステリンの使い方をおしえてもらえます。
5.正しいフロスのやり方をおしえてもらえます。
その結果として
1.今後歯を治療する時の痛みがほとんどなくなります。
2.歯を削ったり抜いたりすることが激減します。
3.治療回数が減り、治療時間も短くなります。
4.治療費もトータルで少なくなります。
5.生涯で失う歯の数が激減します。
むし歯にしても歯周病にしても、歯は初期に自覚症状が出ないので、ついつい歯科医院に行くタイミングや治療のタイミングが遅れがちになります。定期健診(予防治療)をしないと、治療時間も、治療回数も、治療時の痛みも、治療費も、生涯失う歯の数もどんどん増えていきます。
今までのように「痛くなったら歯医者に行く」というのでは、あなたが失うものがとても大きいのです。
なぜ歯医者さんで予防が必要なのか?
~今までと同じ歯医者さんの利用法では、歯は守れません
飯嶋歯科医院の予防治療の考え方
あなたは、「痛みだけを止めてほしい」「痛い歯を抜いてほしい」と、痛みが我慢できなくなってから仕方なく歯医者さんに行っていませんか? 痛くなったら、歯医者さんに行って治してもらえばいいと、思っていませんか?
あなた自身のことなのに、自分のことを粗末にしている人がとても多いような気がします。これでは患者さんの歯の痛みをとり、削っては詰め、抜いては入れることの繰り返しです。
私は治療のたびに、一本の歯が痛んだとき、そして一本の歯を抜くとき、「どうしてそうなってしまうのか、それが将来にどんな結果になるのか」ということに少しでも何か感じて、気付いてもらいたいという気持ちで患者さんにお話しています。
患者さんはその場しのぎで、とりあえず痛みがなくなれば、もうそれで大丈夫と考えてしまいがちです。
歯が痛くなる原因は、まだあなたの口のなかに残ったままなのです。原因はそのままですから、数年後に他の歯も歯肉も、顎の骨、関節なども悪くなるのです。
歯や歯肉が悪くなるということは、歯や歯肉だけの問題ではないのです。長期的に見れば、癌や心臓病、脳梗塞等になりやすくなるという事も分かっていますし、痴呆になりやすいということも分かっています。
なぜ歯医者さんでの予防が大事なのか?
むし歯は「ミュータンス菌」というバイ菌が原因でおこります。ミュータンス菌は歯の表面に強烈に付着する性質を持っており、次から次へと歯の表面に付着していきます。そして、バイ菌同士スクラムを組んだ固まり(バイオフィルム)を形成します。このバイオフィルムはたくさんのむし歯菌や歯周病の原因菌の住みかとなり、ハミガキや薬品では破壊することができないのです。
バイオフィルムという強力なバリアで守られた細菌は、歯を溶かす酸をつくります。まず、歯の表面にあるエナメル質を溶かし始め、エナメル質の下まで達すると、酸に弱い象牙質が急速に溶け、むし歯が早く進行していくのです。いくらむし歯を削って詰め物をしても、むし歯菌自体がなくなったわけではありません。
ただ削って埋める時代はもう終わった!
たとえば北欧のフィンランドでは、歯に何のトラブルがなくても3ヶ月に1度歯科医院に行く習慣があります。どこも痛くないのに歯医者さんで何をするかというと、お口の中の診察と歯のクリーニングをして、虫歯の原因菌や歯周病の原因菌を取り除いてもらっているのです。
意外かもしれませんが、1日3回歯磨きをするけれど歯医者さんに行かない人よりも、1日1回しか歯磨きをしないけれど、3ヶ月に一度、歯医者さんで歯のクリーニングと正しい歯磨きの仕方を教えてもらっている人のほうが、将来歯を多く残せるのです。
1.歯を少しでも削らずに残す
2.できてしまった虫歯を最小限に除去する
3.歯の神経を残す
4.神経の治療に至ってしまった場合には精密に治療する
これが当院の予防歯科におけるモットーです。
予防すれば、多くの問題は防ぐことができます
病気になれば病院に行ってお医者さんに治してもらえばいい。虫歯になれば、歯医者さんに治してもらえばいいと、とても安易に考えています。しかし、そうなる前に「予防」がいかに大切かということが、今見直されています。
きちんと自分の歯についてカウンセリングを受け、定期的に歯医者さんに通えば、むし歯になることもありません。何かあっても、ごく初期の状態で問題を発見できます。虫歯であれば、歯を削らずに済ませることができ、痛い思いをしなくて済みます。治療費も時間も最小限で解決できます。
このように虫歯や歯周病予防のための定期健診に来られる方が最近は増えています。何も問題がないからこそ、その状態を維持していくために、定期的に歯科医院に行ってクリーニングをして予防するのです。
予防歯科では、定期的にカウンセリングと口腔内のクリーニングを行って、虫歯を予防し、歯周病のバイ菌のコントロールをします。歯が白くなり、歯肉も健康的なピンク色になりますから、患者様の笑顔も自然と良くなります。歯がピカピカ、歯肉も美しい…。予防歯科で健康の維持&爽やかなお口を手に入れれば、気分も変わり、将来の病気の予防にもつながります。
一度削ったら、歯は二度と元に戻りません
一度削ってしまったら歯は二度と元に戻りません。だから、削ったところに詰めものを入れたりかぶせたりするのですが、多くの患者様も、そして多くの歯医者さんも、そのことをとても簡単に考えてしまっています。
だから歯医者さん選びは、あなた自身の問題としてとても大事です。これからの歯医者さんの仕事は、虫歯を作らせないこと。歯周病にさせないことだと思います。
本当にあなたの健康のことを考えるのなら、治療が必要にならなくて済むのが一番です。それには予防するしかありません。予防に本気で取り組んで、一生、口に関するストレスがない状態をサポートできることが、最も重要な歯医者さんの仕事のひとつだと思っています。
あなたの歯や健康を守ることができるのは、あなただけなのです。もちろん私たちが全力でサポートしますが、「歯科医院へ行く」という行動を起こせるのはあなただけなのです。一生、自分の歯で食事ができる、健康で幸せな未来を手に入れてください。
入学前検診
春休みなので、沢山のお子さんが治療に訪れています。
1歳10ヶ月の検診事業をお手伝いしていますが、1歳10ヶ月といえば当然泣くわけで、結構大変な検診です。
1歳10ヶ月なので当然むし歯はほとんど無いのです。
きれいに磨けているお子さんと磨けてないお子さんではお口の中が極端です。
この年齢は特に「指しゃぶり」は注意しなければいけません。
「指しゃぶり」で歯が前に出てきます。
かみ合わせも狂ってくる場合もあります。
すぐに止めさせて欲しいものです。
「指しゃぶり」で前歯が出てきているお子さんも数人いました。
「矯正しなければいけないでしょうか?」と心配のお母さんから相談されます。
でも治療もできないのですから、2歳程度で矯正は無理です。
今は指しゃぶりを止めればいいのです。
それだけで矯正しなくても済むかもしれませんよ。
私は小さい頃から矯正装置などを付けることは反対です。
精神の発達から、するべきではないと思います。
永久歯が4本程度生えてきたときに判断すればよいです。
矯正歯科の最初の目安は小学校2年程度です。
小学2年生くらいで、あまりに変形がひどい場合は早期の矯正もあります。
でも、せいぜい前歯4本の限局矯正です。
それ以外の奥歯は、ほとんどの場合は様子見でかまわないと思います。
平成21年3月20日(金曜日)
早いもので開業14年目です。
本庄駅北口で3年。南口に移転してきて早や11年が経過しました。
月日の経つのは早いものだと感じています。
大きな変化は新幹線のお陰で、東京駅と本庄駅へのアクセスが便利になりました。
以前からの患者さんも「もうそんなになるのかねえ!」と驚いています。
来年で開業15周年を迎えます。
開院した時に標榜した、
「銀歯のない詰め物」
「痛くないスピーディーな治療」
「なるべく歯を抜かない矯正」
は実行しています。
最近は
「剥離切開しないインプラント」も追加しています。
最初は変な事を言っていると思われていたようですが、今となっては支持されている治療法となりました。
開院14年目を迎え、目指す医療の方向性の間違いは無かったと確信しています。これからも正しい判断と最先端の治療法を皆様に提供していきたいと思っています。
- 出来るだけ簡単に
- 出来るだけ安く
- より正確
- より精密に
- より早く
- より安全に、
最も進んだ歯科医療を本庄市の皆様にお届けしたいと決意しています。
平成21年3月13日(金曜日)
歯周病は治ります
歯周病といえば、年齢を取ると誰でもなり、治らないものだと思っている人が多いようです。
歯周病の原因をよく理解し、予防と治療をすれば80パーセントは治るのです。
そんなに難しい疾患ではありません。
思い込みや、勘違い、歯医者さんの歯周病の説明不足、患者さんの無理解などでさらに混乱しています。
ブラッシングも大切ですね。
歯周病の一番の原因は咬む力による歯周組織(歯肉)の破壊です。
簡単に言えば、歯をトンカチで叩いたり、舌で押したり、引っ張ったりすれば、グラグラになります。
そんなバカな事は誰もやりません。
でも、こういう状態が何と実際にお口の中で起こっているのです。
異常な咬む力、例えば歯軋りです。
スポーツで食い縛ることなどがあります。当然歯周組織にダメージがあります。
抜けた歯をそのままにしていると残りの歯に負担がかかります。しかも歯が倒れて、噛み合わせが狂います。
バカな事はやっていないつもりでも、やっているのです。
もちろんプラークなどの汚れや、ブラッシング不足も大きな原因です。
糖尿病なども悪化させる要因となります。
すべての歯があることは、とても噛むのに有利です。
歯がぼろぼろでも、残りの歯に適確な処置をすれば大丈夫です。
そして何よりも歯を大事にする歯医者さんが大切です。
歯を抜くのは最終手段です。
悪い歯は治療するのが歯科医院の仕事です。
歯を出来るだけ抜かないで保存してください。
放置するのが一番悪いことです。一年に一度くらいは悪くないと思っても歯科医院でチェックして下さい。
平成21年3月6日(金曜日)